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2014年1月31日金曜日

              

世界的に有名な名作

古い作品ですが、語られているのは普遍のテーマです。

異邦人 (新潮文庫)
カミュ

ノーベル文学賞を受賞したアルベール・カミュによって書かれた作品。

裏表紙の紹介文がネタバレしています。最初から最後までの内容が全て書いてあります。ネット通販の内容紹介の部分も同様です。古い小説では多いので注意です。ネタバレしてから読んでも十分に面白い小説なので、大丈夫だとは思うんですが、一応お知らせしときます。


あらすじ
主人公のムルソーは母親の葬儀で涙を流さなかった。次の日には女と関係を結び、映画をみて大笑いする。
ムルソーという人物は冷酷な男なのか?社会の枠に入れない、また入ろうともしない男の運命は?


たいへん有名な作品なんで、検索すれば素晴らしいレビューがたくさん出てくると思います。ネタバレ有りですが。

一応自分でも少し書いておきます。
ムルソーに共感するかしないかは人それぞれだと思いますが、人間だれしもムルソーに通じるものを持っていると思います。彼の無感動、無関心は一見悪いことのように思えますが、人間が持つ強さでもあるんじゃないでしょうか。大切な人が亡くなった時に泣くことしか出来なくなってしまって、次に歩き出せないという状況もあると思います。それでもいつかは吹っ切って立ち上がれるのが、人間ってものだと思います。この世界を生きていくには、時にはムルソーの様に何事にも動じず、冷静に自分を第三者的に見つめることが必要なのかなと思います。
ムルソーはその強さが極端に表れた人で、その事を隠そうともしなかったため、社会からみて理解できない受け入れがたい人物、異邦人となってしまったのでしょう。いつの世も社会は異邦人を許さず、自分たちの正義で裁いてきます。十人十色とはいえど、こうであるべきといったような価値観の押し付けは日常茶飯事です。「空気を読め」「多数派の意見が正解だ」と迫ってきます。一切仮面をかぶらず正直に生きることの難しさを感じました。

学生の時に初めて読んで、こんなにいい本があったのかと思わされた作品です。私にとっては特別な本なので、自分の思いが暴走しないように早めに切り上げます。本は軽く読むのをモットーにしているので、のめり込んでしまいそうな本は困ります。