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2014年2月11日火曜日

              

知識がつく漫画で楽しみながらいろんな世界を知ろう

漫画を読んでて嬉しいことの1つは、楽しみながらも特殊な分野の知識をつけられることです。読み終わった後は、少し賢くなった気がしますね。
そしてなにより自分の知らない世界のことを知りたい!という知識欲を満たしてくれるんですよね。あぁ、こんな世界があったのか!と思えたら、なんだか得した気分になります。

TVやネットでも「知らないと損する」と書かれていたら、とりあえず見たくなるというのが私ですから。損したくないしっ!とエゴが騒いで大変。
その結果、当初の目的とは関係ない記事を読み始め、「もうこんな時間か」に行き着く。
ネットって手軽に知識を蓄えるには、本当に便利だ。

便利だけど、ネットで調べるのって大概は実用的な知識。基本的に今すぐ使いたい情報なんですよね。
私のように途中で脱線する人も、PCを付けた瞬間は、今回はこれを調べようという事柄がはっきりしてるんじゃないでしょうか。

その点漫画や小説、TVドラマなんかは、今知りたいって情報を求めてるんじゃなくて、面白い漫画、話題の漫画を読みたいって気持ちの方が先です。趣味を楽しんだおまけで、情報が手に入るって感じですよね。
一石二鳥で嬉しいです。

なので、読み手としてはその漫画が面白いかどうかが第一。知識は身に付いたが肝心の中身がさっぱりでは、悲しいですから。それに知識をつけたいだけなら、最初から専門書を読みますしね。漫画から得るのは浅い知識だけで十分!

これから紹介するのは、軽く読めてその上新しい世界を教えてくれる漫画達です。



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ちはやふる(1)

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ちはやふる(1)

累計1000万部突破の大ヒット競技かるた漫画!
第35回講談社漫画賞少女部門を受賞

この系統の漫画で今一番有名なのが、「ちはやふる」ではないでしょうか。競技かるたというマイナーな題材を扱っています。競技かるたという名前だけど、使うのは「犬棒かるた」ではなく「百人一首」のほう。
アニメ化されたこともあって、話題になってますよね。
「BE・LOVE」にて連載中。

一巻は主人公の千早とかるたの出会い。競技かるたの世界を教えてくれた仲間との出会い編です。
かるたって地味なイメージありましたが、これは熱い!夢に向かって青春するスポ根漫画という感じ。

少女漫画だけに、登場人物の心情が丁寧にかかれていると思います。



PC
銀の匙 Silver Spoon(1) (少年サンデーコミックス)

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銀の匙 Silver Spoon(1) (少年サンデーコミックス)

累計1300万部突破!
実写映画が2014年春公開決定!
「マンガ大賞2012」大賞

他にもいろんな賞を受賞していて、アニメ化もしてます。メディアに取り上げられたりもしているので、かなり有名な作品だと思います。

農業とは無縁の人生を送ってきた主人公が農業高校に入学し、農業の現実に直面していく話。
「週刊少年サンデー」で連載中。

作者の荒川弘が北海道の酪農家の生まれで、農業高校卒だからこそ描けたテーマですよね。
淡々とした高校生活は、実体験が元になっているからこそ、それがリアルに感じます。
ドキュメンタリーほどは重くないので軽く読めるところが良いです。

ただ、人一倍命の重さとかを深く考え込んで、気持ちが沈んでしまう方は注意です!
そんな人は次の本をどうぞ。



PC
動物のお医者さん 1 (花とゆめコミックス)

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動物のお医者さん 1 (花とゆめコミックス)

累計発行部数2000万部以上!
シベリアン・ハスキーブームや、作中で主人公が通っているH大のモデルであった、北海道大学獣医学部の志望者数がえらいことになるなどの社会現象を巻き起こした。

獣医学部生の日常。とにかくコメディ色が強い。キャラクターの個性が光る楽しい作品。
小学生の頃に読んでいたら、影響されて獣医を目指していたかも。
時代を超えて愛される名作。



PC
ヒカルの碁 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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ヒカルの碁 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

累計発行部数2500万部以上の大ヒット作!

囲碁を全くしらない小学生進藤ヒカルは、平安時代の天才棋士の霊にとりつかれてしまった。幽霊である藤原佐為の存在は、ヒカルだけにしか見えないが、やがて周りの人達の運命をも巻き込んでいく。

囲碁のルールを全く知らなくても、楽しめる傑作。囲碁という地味なテーマに、上手くファンタジーを盛り込んでいるところがこの作品の魅力。一気に読んでしまうほど引き込まれる物語。
絵を描いているのは、デスノートやバクマンでも有名な小畑 健。個人的にはこの作品の中盤辺りの絵が一番好きです。



PC
のだめカンタービレ(1)

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のだめカンタービレ(1)

累計発行部数3300万部!
アニメ化しただけでなく、ドラマや映画が大ヒット!
漫画ファン以外にも広く知られている作品。

クラシック音楽がテーマ。音大生の日常。音が出ない漫画という媒体でここまで、音楽を感じさせるのはすごい。
主人公であるのだめのキャラクターが強烈だけど、なぜか良いと思える不思議。他のキャラクターもいい味出してます。
笑えます。


PC
87CLOCKERS 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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87CLOCKERS 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

オーバークロッカー達の日常。オーバークロックは、パソコンのF1レースと呼ばれているらしい。
詳しく説明するのは、私には無理です。

上で紹介した「のだめカンタービレ」と同じ作者二ノ宮 知子の作品。
第一印象は「何だこの漫画!?オーバークロックとかどういうこと?」でした。この作品で初めてオーバークロックという言葉を知りました。
日本の漫画界はとうとうここまで来たのかと思わせられた作品。そしてこんなテーマであるにも関わらず、話自体も文句なしに面白いことに驚愕しました。



最後は少し変わって、コミックエッセイです。

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日本人の知らない日本語 なるほど~×爆笑!の日本語“再発見”コミックエッセイ

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日本人の知らない日本語 なるほど~×爆笑!の日本語“再発見”コミックエッセイ

日本語学校で学ぶ外国人生徒たちとのやりとりを描いた面白コミックエッセイ。

日本人には思いつかないことがたくさん出てきて、思わず爆笑してしまいます!
感覚の違いがここまで面白いことになるとは思ってませんでした。
軽い気持ちでさくっと読むには最高の本です。




知らない世界を知るきっかけには打って付けの作品ばかりを紹介しました。
楽しみながらも、広く浅い知識が付きそうな気がしませんか?
このラインナップを見ていると、つくづく日本って漫画に恵まれているなぁと思います。

他にもまだまだあるんですが、とりあえず今回はこれで終わります。
         

2014年2月9日日曜日

              

kindleで読めるボカロ小説の一覧を作ってみた

初音ミクなどのボーカロイドが歌うボカロ曲。そのボカロ曲を小説化したボカロ小説。
曲を聴いたあとに「この曲の意味をもっと深く知りたい!」と思うことありますよね。
kindleストアにどれくらいあるのかを調べてみました。
結果は・・・

思ったよりはkindle化されていない。なぜ?
電子書籍とボーカロイドは似たもの同士って感じがするので、てっきりkindle×ボカロで「ボーカロイドは電子書籍の夢をみるか?」なんて企画があったのではと思ったんですが。世の中を軽く考えすぎですかね。

電子書籍とボカロってどちらもSFっぽくて、ワクワクするんですよね。小さい頃に憧れてた、ドラえもんの秘密道具に似てると思います。あっ今でも憧れてました。

ちなみにkindle版は紙本よりも安いこともあるのでお得です!



シリーズ累計発行部数が200万部を突破した超話題作

PC(以下P)
カゲロウデイズ -in a daze- (KCG文庫)

モバイル(以下M)
カゲロウデイズ -in a daze- (KCG文庫)

じん(自然の敵P)によるVOCALOIDオリジナル曲からの小説化。カゲロウプロジェクトと呼ばれる複数の楽曲から構成されている。

この作品で感心するのは、歌詞という短い文章の中で、作者が意図的に物語を連想させるようにしているところです。短いからこそ全貌が見えず、様々な解釈が生まれ、大きな波になったのでは?
そして、満を持しての小説化。もしかしてこの展開を最初から予想していた?と思わせられるほど、物語としての世界観が確立されています。楽曲「カゲロウデイズ」を世界観の大元にした、能力者集団の物語。一冊目は序章感が強く、巻が進むごとに謎に近づく仕様です。
ただ、ファンの中でもそれぞれの世界観があったので、公式小説が出たことによりイメージが壊れることもあったようですね。小説の雰囲気やキャラクターが、楽曲と比べて明るいのが原因?



個人的におすすめな作品

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クワガタにチョップしたらタイムスリップした[通常版] (講談社BOX)

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クワガタにチョップしたらタイムスリップした[通常版] (講談社BOX)

家の裏でマンボウが死んでるPの作品。その名の通りのタイムスリップもの。軽く読めて、ストーリーも曲にそっているので読み易いです。いいお話!




他にも以下のラインナップを確認済み。


終焉ノ栞(しゅうえんのしおり)プロジェクト

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終焉ノ栞 (MF文庫J)

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終焉ノ栞 (MF文庫J)

学園ホラーミステリー。4人の少年少女が「終焉ゲーム」と呼ばれる謎のゲームに巻き込まれていく。
都市伝説や怖い話が好きな人におすすめ。



KEMU VOXX楽曲シリーズ

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インビジブル (―)

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インビジブル (―)

学校で孤立し、家族ともうまくやっていけない。どこにも居場所のない高校生草平の物語を、楽曲の主題でもある透明人間をテーマにして書き上げている作品。

個々の小説が独立したストーリをもっているので、これ一冊だけ読んでも話はわかるようになっているが、一応シリーズ展開している。同じシリーズのボカロ小説でkindleストアにあったのは、今のところ「六兆年と一夜物語」のみ。

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六兆年と一夜物語 (角川書店単行本)

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六兆年と一夜物語 (角川書店単行本)

名もない時代に生きていた少年の物語。少年に温もりを教えてくれたのは、孤独な少女だった。



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拷問塔は眠らない ―拷問卿の三姉妹―

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拷問塔は眠らない ―拷問卿の三姉妹―

悪ノ娘シリーズで有名な悪ノPの作品。



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こちら、幸福安心委員会です。

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こちら、幸福安心委員会です。

「こんな未来は嫌だ!」なディストピア小説。



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女学生探偵と偏屈作家 ─古書屋敷殺人事件前夜─ (―)

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女学生探偵と偏屈作家 ─古書屋敷殺人事件前夜─ (―)

ミステリー小説。ボカロ曲「女学生探偵シリーズ」から。



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ミカグラ学園組曲 1 放課後ストライド (MF文庫J)

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ミカグラ学園組曲 1 放課後ストライド (MF文庫J)

学園コメディ。



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脳漿炸裂ガール (角川ビーンズ文庫)

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脳漿炸裂ガール (角川ビーンズ文庫)

デスゲーム系。



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カタストロフの夢 -卑怯者は夢を乞う- (角川ビーンズ文庫)

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カタストロフの夢 -卑怯者は夢を乞う- (角川ビーンズ文庫)

悲劇。



最後にボカロ小説を読んで、本格的なSF小説も読みたいと思った方へこの作品を

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南極点のピアピア動画

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南極点のピアピア動画



ボカロ小説特集いかがだったでしょうか?
後半が早足になってしまいました。
続刊の情報はこれからのブログで書いていこうと思います。
         

2014年2月3日月曜日

              

漫画的なノリで楽しめる小説

今回もあやかしモノです。前回紹介した「家守綺譚」(梨木 香歩)はとても静かな雰囲気の作品でした。それに対して、今日紹介する小説はとても賑やかです。同じ不思議な世界をテーマにしていても、こうも違ってくるのかというほどノリのいい作品。普段は漫画しか読まないよって人でも読みやすいと思います。と思っていたら、それもそのはず、作者の畠中恵さんは、作家になる以前漫画家として活動されていた様です。納得ですね。
この作品で日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞を受賞されています。


しゃばけ (新潮文庫)
畠中恵

あらすじ
江戸時代の廻船問屋兼薬問屋・長崎屋の若旦那である一太郎。一人息子で病弱な一太郎を甘やかすのは両親だけではなく、いつも周りにいるあやかし達まで彼のことを大切に思っている。そんな一太郎はある晩殺人を目撃してしまい・・・?
不可解な連続殺人事件を妖怪たちと調査する、時代物あやかしサスペンス小説。

この小説最大の魅力は、登場人物だと思います。まず主人公の一太郎がまさかの虚弱体質で、すぐ寝込んでしまうというところが面白く感じました。ここまでひ弱な主人公だからこそ、その主人公を助けるのが、人よりも力を持った妖怪達であるということが、いかされているんじゃないかと思います。またそのわかり易い設定のおかげで、それぞれのキャラクターが立って、活き活きしているのが良いです。若旦那は甘やかされて育った割には、自分の考えを持っていて、きちんと行動に移す男なので主人公としての活躍も十分にしてくれます。
ストーリーも序盤はなかなか進みませんが、途中からは思ってもみなかった話へと繋がっていくので、一気に読めました。起こる事件が殺人事件であるにも関わらず、小説全体の雰囲気はほのぼのしているので、暗い気持ちにならずにすむんじゃないでしょうか。本当に和風ファンタジーの漫画を読んでいる様な感じです。
この一冊だけで楽しめるようになっていますが、シリーズものなので登場人物の魅力にはまったら、次々と読んでいきたくなると思います。

あぁ・・・若旦那がうらやましい。
         

2014年2月1日土曜日

              

夏目友人帳っぽい雰囲気の小説

夏目友人帳人気ですよね。一番くじでよく見かけます。ニャンコ先生可愛い!ネット上のプロフィールなどでも、好きなアニメとして上げられているのをよく見ました。私はアニメ化された後に知って原作を読んだのですが、静けさを感じる漫画だと思いました。ストーリーはあるんだけど、どこか淡々としている感じ。切ないあやかし奇譚という感じで面白いです。この漫画がアニメ化してそこそこ人気を取れたという事実に少し感動。最近では絶滅しかけている、子供が楽しんで見れる作品ですから。深夜放送じゃなければ良いのにと思わずにはいられません。

その夏目友人帳に少し似ていると思ったのがこの小説。


家守綺譚 (新潮文庫)
梨木 香歩


あらすじ
100年前の日本。売れない作家の綿貫は、亡くなった友人の実家の家守をすることになるのだが・・・?
庭には人に恋するサルスベリ。掛け軸から出てくる亡くなったはずの親友。河童に狸に子鬼。非日常が日常へと変わっていく不思議な物語。


一話一話が短く切られているので読みやすいです。派手さはないのに物語を読んだという深い読了感。さらにこの作品で際立っているのは、ノスタルジーを感じさせる文体。美しい言葉が心地よく体に染み渡ってきます。日本語が持つ言葉の響きの素晴らしさに、改めて気付かされました。小説よりも文学作品という言葉の方が似合います。
日本の昔の姿は本当にこんな感じだったんでしょうか。流れる空気、人や人で無いもの、全てが温かく優しかったです。登場人物の、不思議な出来事をするすると受け入れる器の大きさは見習いたいと思いました。
植物の描写がたくさん出てくるので、詳しい人はもっと楽しめるかもしれません。私はイメージが頭に出てこなくて、少し残念でした。

最近続編も出たみたいなので紹介しておきます。出てたの知らなかった・・・。

冬虫夏草
梨木 香歩

ついでにちょっとした繋がりがあるこの本も紹介。

村田エフェンディ滞土録 (角川文庫)
梨木 香歩



漫画と比べるとやはり読むのに気合がいると思いますが、静かな世界が表現されている作品としては断トツでオススメです。不思議な世界が好きな方、気になった方はどうぞ。
         

2014年1月31日金曜日

              

世界的に有名な名作

古い作品ですが、語られているのは普遍のテーマです。

異邦人 (新潮文庫)
カミュ

ノーベル文学賞を受賞したアルベール・カミュによって書かれた作品。

裏表紙の紹介文がネタバレしています。最初から最後までの内容が全て書いてあります。ネット通販の内容紹介の部分も同様です。古い小説では多いので注意です。ネタバレしてから読んでも十分に面白い小説なので、大丈夫だとは思うんですが、一応お知らせしときます。


あらすじ
主人公のムルソーは母親の葬儀で涙を流さなかった。次の日には女と関係を結び、映画をみて大笑いする。
ムルソーという人物は冷酷な男なのか?社会の枠に入れない、また入ろうともしない男の運命は?


たいへん有名な作品なんで、検索すれば素晴らしいレビューがたくさん出てくると思います。ネタバレ有りですが。

一応自分でも少し書いておきます。
ムルソーに共感するかしないかは人それぞれだと思いますが、人間だれしもムルソーに通じるものを持っていると思います。彼の無感動、無関心は一見悪いことのように思えますが、人間が持つ強さでもあるんじゃないでしょうか。大切な人が亡くなった時に泣くことしか出来なくなってしまって、次に歩き出せないという状況もあると思います。それでもいつかは吹っ切って立ち上がれるのが、人間ってものだと思います。この世界を生きていくには、時にはムルソーの様に何事にも動じず、冷静に自分を第三者的に見つめることが必要なのかなと思います。
ムルソーはその強さが極端に表れた人で、その事を隠そうともしなかったため、社会からみて理解できない受け入れがたい人物、異邦人となってしまったのでしょう。いつの世も社会は異邦人を許さず、自分たちの正義で裁いてきます。十人十色とはいえど、こうであるべきといったような価値観の押し付けは日常茶飯事です。「空気を読め」「多数派の意見が正解だ」と迫ってきます。一切仮面をかぶらず正直に生きることの難しさを感じました。

学生の時に初めて読んで、こんなにいい本があったのかと思わされた作品です。私にとっては特別な本なので、自分の思いが暴走しないように早めに切り上げます。本は軽く読むのをモットーにしているので、のめり込んでしまいそうな本は困ります。
         

2014年1月30日木曜日

              

サクサク読めるライトノベル

ライトノベルは若年層向けの小説ということもあって比較的すぐ読み終われる作品が多いですが、最近では様々な種類が出ていて、独自性のある設定によって話が難しくなっているものもあります。

この作品はとにかく読みやすいです。気楽にパパッと一気に読めます。難しい設定も一切出てこないので、スラスラ進みます。気付いたら読み終わっている感じです。個人的には本を読む上では内容の分かり易さも大事だなぁと思っているので、その部分で嬉しい作品でした。アニメ化済みです。

パソコン
お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ (MF文庫J)

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お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ (MF文庫J)


主人公の秋人は、幼い頃にとある事情で離れ離れに暮らさなければならなくなった妹の秋子と再び暮らせるようになった。久々に再会した妹は秋人の望んでいた通り、どこに出しても恥ずかしくない立派な美少女に成長してくれていた。一部を除いて。そう、妹はお兄ちゃん大好きな過度のブラコンになっていたのです。恋愛感情もありです。そんな妹との同居生活の始まり始まり~

タイトルにもなっているので、とっても分かり易いですね。兄と妹の日常。

ってちょっと待った!!!!

私もタイトルで騙されてしまったんですが、この小説は妹があまりメイン扱いされていません!他にもヒロインっぽい子がたくさん出てくるので、主人公の秋人がモテモテのハーレムものと言った方が近いです。なので兄妹の話が読みたいって人には物足りないかもしれません。必死に愛を訴える妹を冷静にかわす兄という構図ですから。

他にも知っておいた方がいい点は、一冊丸々つかって登場人物紹介を終わらせたということです。書き出しで主人公が、平凡な日常だから面白くはならないぞと念を押してきます。あとがきにも書いてあるんですが、既に次の巻を出す予定があったのでこの形になったようです。
とはいえ会話形式で進む文章は気軽に読めて、結構楽しめました。特に秋子の空回り具合が可愛かったです。妹いいなぁと思ってしまいました。「ええっ!?」となる部分もありましたし、私は完全に騙されました。
         

2014年1月29日水曜日

              

マイナーだけど良作な漫画

あまり有名ではないけど面白い漫画ってたくさんありますよね。昔はこの漫画はなんでメジャーになりきれなかったのだろう?とか、各漫画ごとに考えたりしていました。こんなに面白いのに何故評価されていないんだ!?自分の好みが世間からずれているのか?とか思いながら。でも結局は、本の売れる売れないに絶対的な理由なんて存在してないんでしょうね。答えが無いものを探しても仕方がないので、最近は深く考えないようにしています。人の好みは千差万別。なのでブログの記事も軽い気持ちで読んで下さると嬉しいです。


ここで本題です。

PC
おれは直角(1) (少年サンデーコミックス)

モバイル
おれは直角(1) (少年サンデーコミックス)


知ってますか?
知らないという方も「お〜い!竜馬」や「あずみ」は聞いたことあるんじゃないですかね。ドラマや映画にもなった作品です。特に「あずみ」の方は比較的新しいものなので若い人でも知ってるかもしれませんね。上戸彩が主演でした。これらは同じ作者小山ゆうによって描かれています。「おれは直角」は小山ゆうの週刊少年サンデーでのデビュー作です。

物語は、まっすぐ過ぎる性格の主人公石垣直角が、長州藩の藩校「萩明倫館」に通うことになるところから始まります。直角はまっすぐな心に加えて、父から教わった武士道精神を身につけているので、とにかく曲がったことが許せません。入学式そうそうトラブルに巻き込まれながらも、真正面から立ち向かいます。「直角斬り!!」技の名前まで直角です。そんな直角と周りの人達が繰り広げる笑いあり、涙ありの学園時代劇コメディ。少し昔の作品ですが、今でも十分に笑えます。特に時代物なので古さを感じることがなく、いつ読んでも楽しめる作品になっています。マイナーかどうかは、世代によっても感じ方が違うので難しいんですが、良作であることは確かです。


さて、この「おれは直角」マイナーといえど一応アニメ化もしてるんですよね。主題歌の「学問のスズメ」は歌詞がほとんど語呂合わせってことでインパクトありました。このブログのタイトルも「ススメ」じゃなくて「雀」です。すすめ→雀が連想されるようになったのは直角のせいなので一番に紹介してしまいました。